同じものを作りたいなら機械化すればいい
型に入れれば、同じ製品が大量に生産される時代、なぜ一つづつ手作りで作らなくてはならないのか
日本では詫びと寂で表現される世界がある。
いわゆる未完の美である。
完璧なものを追い求めながらも、どこか危うく、絶妙なバランスの上でのみ存在できる存在。
ヨーロッパを発祥とした洋食器やガラス器は、傷や曇りのないものが
日本の陶芸の世界では自然な膨らみや傷は、人間らしさの現れであり、個性である。
ガラスも往々にして完全の美を求める存在ではあるが、陶器のそれと同じ感覚で感じてもらえる作品を作っていきたい。
2020-08-11