ガラスが高温の溶けた状態から常温に近づくに従い流動的な部分と既に固まってしまった部分との収縮がひずみを生みます。このひずみは時間経過と共に大きくなり、いずれは破損へとつながります。このひずみを生まないためにガラス全体を冷え固まる1歩前の状態でひずみの力を全体へと分散させ、1つの物質として固まらせる作業を除冷と呼びます。通常は
除冷窯(と呼ばれる保温器の中で一定温度に保たれた後、徐々に温度を下げ常温へと導きます。除冷に適した温度帯はガラスの質や厚み、大きさにより異なりますが、10
13/Pa・s〜10
14/Pa・sの粘度を保持できる温度帯に行われます。